1000万円台で実現!老後を楽しむ平屋のローコスト住宅

終(つい)の住まい, 氏原求建築設計工房 氏原求建築設計工房 Salon original
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みなさんは、老後の住まいについて考えたことはありますか? 今回ご紹介するのは、老後の住まいと生活を楽しむために1000万円台で建てられた平屋のローコスト住宅です。随所に多くの天然素材が使われ、構造もバリアフリーで快適な住まいとなっているのが特徴です。「終(つい)の住まい」と名付けられたこのローコスト住宅の平屋を手掛けたのは東京を拠点に活動する氏原求建築設計工房です。一体どんな様子になっているのでしょうか?さっそく詳しく見ていきましょう!

老後を楽しむための平屋

老後の住まいの東南側の外観です。切妻屋根にトップサイドライトがついたフォルムに、モノトーンで落ち着きのあるシンプルな平屋となっています。他にもたくさんの開口が設けられ、十分な明るさと気持ちのいい風を室内へと取り込みます。クライアントさんが老後の住まいとして建てたこの家ですが、将来は家族の住宅としても考慮されているそうです。


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1000万円の家、平屋のローコスト住宅

こちらは玄関のある東側の外観です。シンプルに見えますが、よく見てみると例えば開口部が出っ張っていたりと、少しデザインに変化があるのが分かります。この住まいの建築費は、厨房器具や家具も込みで1240万円。なんと1000万円台で実現したローコスト住宅の平屋となっています。広さ約70㎡でワンルームに近い間取りとなっています。老後の住まいは、しっかりバリアフリーを考慮し安全性も考慮されています。


【住まいづくりについては、こちらの記事でも紹介しています】

 少しのお金で家を拡張できる7つのアイデア!

天然素材の優しさを感じる室内空間

住まいの床や天井には杉板、壁には和紙と、仕上げ材の多くに天然素材が使われています。それによって雰囲気だけでなく、体にも環境にも優しい快適な住まいとなっています。そしてこちらは天井が高く広々としたリビングの様子です。中央に設けられたトップサイドライトは、室内に明るさを届けたり、夏の間は熱気を外へ逃がすことにも利用されます。出窓の様になっている開口部分にはちょっとしたベンチを設け、腰かけて外を眺めたり、飾り棚としても利用出来そうですね。


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ワンルームに近い室内

広めのリビングは寝室と続いており、必要であれば区切ることが出来るようになっています。この住まいの間取りはこのリビングを中心としたワンルームに近く、一周できるような構成。たくさんの収納も備え付けられています。バリアフリーなので各部屋の行き来もスムーズ。赤い壁部分は引き戸となっており、洗面等水廻りスペースへと続いています。

コンパクト&シンプルな使いやすいキッチン

こちらはシンプルでコンパクトにまとまったキッチンスペースです。クライアントさんは現在一人暮らし。十分な収納力のある造り付け家具も備え付け、使いやすさと動きやすさを優先して作られています。さらに、収納部分の柔らかいイエローの色味が空間のアクセントとなって、デザインとしてもお洒落な雰囲気ですね。

1000万円の家、夫婦のためのスーパーローコスト住宅

こちらは、同じく氏原求建築設計工房が手がける「あきる野の家」と名付けられた スーパーローコストの家です。先ほどのローコスト住宅の平屋は老後の住まいでしたが、こちらは夫婦の住宅として1400万円で建築されています。基礎や躯体等には予算をかけ、断熱、遮熱には充分考慮がされいます。シンプルな外観仕上げにより予算をかけず、メンテナンスの簡易さが考慮されています。ローコスト住宅の外壁に使用されている味わいある焼き杉は、現場の職人、監督、設計者の手伝いの中で施主自らが焼いたもの。自ら家づくりに参加すると住まいへの愛着も殊更ですね。

追記:1000万円の家に抑える間取り

1000万円の家をつくるのはなかなか難しいですが、ワンフロアで効率的な暮らしができる平屋は、費用をかけず間取りの工夫次第で快適に仕上げることができ、壁や廊下、間仕切りも少ないので建築コストも抑えることができます。また階段のないバリアフリーな生活ができるため、老後を見据えて平屋を選ぶ方も多いです。ワンフロアのキッチン・リビング・ダイニングは子世代にも人気の開放的な間取りなので、コストを抑えながら親世代・子世代で長く暮らせる住まいづくりも可能です。

追記:シンプルさを活かしたコストダウン

こちらは隣接する母屋に「離れ」として計画された家です。これから年齢を重ねていくご夫婦の生活を支えるコンパクトな居住空間は、ゆったりと呼吸できるようなシンプルで優しい空間がつくられています。間取りや外観を複雑な形状にすると、部材と加工の手間が増えるため建築コストも増加します。シンプルな外観と間取りを心がけるのも1000万円の家に近づくコストダウンに有効な取り組みです。

老後の住まいは安心のバリアフリーで

こちらは洗面や浴室等の水廻りスペース。大きめな1ルーム形式をとっており、バリアフリーで万が一車椅子での生活になっても対応できるように備えてあります。リビングのように、この水廻りスペースも木の質感が優しく温かみを感じる空間となっているのが素敵ですね。いつ何が起きても、慌てることなく安心して暮らせる老後の住まいをローコストで叶えたこの住まい。これからの高齢化社会に向けて、家作りの際の大きなヒントになるかもしれません。

【ローコスト住宅については、こちらの記事でも紹介しています】

※ 1500万円でも家は建てられる!ローコストの家5軒!

※ 2000万以下で建てられた家5軒!


自然の力と素材をうまく活用する室内

室内はは床、壁とも自然素材をたっぷりと使い、素材の温かみと一緒に健康面も考慮されています。 素材の使い方などを工夫した外断熱とバリアフリーが住まいでの暮らしの快適さと安心を支えます。家事が楽しくなるようダイニングキッチンから各部屋が見渡せるオープンな間取りは、同時に冬の南の光や夏季の通風を室内に満たし、自然の力を最大限に利用し快適な暮らしをもたらしてくれます。


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