雨が続く季節や花粉が舞う時期、猛暑で外に出るのも辛い時にあなたの大きな味方となるのが洗濯室です。洗濯室があれば洗濯から衣類を畳むところまで一ヶ所で行うことができるので時短になりますし、花粉やPM2.5、排気ガスなどから洗濯物を守ることが出来ます。そしてこれからの季節は突然のゲリラ豪雨に洗濯物が襲われる心配もしなくて済みます!
洗濯室のある住宅五軒を紹介します。
洗濯室として独立した個室を作ろうと思うと他のスペースとの兼ね合いや日当たりなどが気になりますよね。洗濯物が乾きやすいように南側に配置する?リビングのスペースを削ってまで?家族から反対の声があがるかもしれません。そんな時はこちらの事例をご覧下さい。LDKの一角が洗濯室兼インナーバルコニーとして設計されていますが、他エリアとも違和感無く馴染み、むしろ明るい陽だまりのような清々しい雰囲気に満ちています。「洗濯物干し場としてだけでなく観葉植物を置いたり、運動スペースに、一体の大きなリビングにしたりと多目的にも利用できます」という建築家の言葉、とても惹かれますね!
こちらの洗濯室は洗面所と隣接しており家事動線もばっちり実用的。作り付けの竿があるのも嬉しい!ガラス張りの屋根からはさんさんと太陽光が降り注ぎ、深みのある飴色のフローリングも相まってここでランチでもしたくなるような居心地の良さを感じます。こうした洗濯室を自然光が届きにくい部屋の周辺に配置すれば、採光を確保する光庭としての機能も期待出来ます。
クレジット: Photo by 森本大助
続いては大阪府の建築家 aterier Mが手がけた住宅です。「花粉症の奥様からの要望」で作った洗濯室はスリムで省スペースな設計。これなら他スペースとの兼ね合いも気になりませんね。物干し竿を置く支柱は折り畳み式でとても機能的。幅が狭いスペースでも安全な動線を確保し、体をぶつけたりつまずくなどの事故を防ぎます。
ミニマルに洗練された和スタイルが新鮮で魅力的なこちらのスペースももちろん洗濯室です!ソフトな色調と微かな陰影、統一感のある要素と、ミニマルインテリアのお手本になりそうな空間です。見た目の魅力だけでなく、タイルの床は水濡れに強く掃除が容易、障子が洗濯物を外からの視線から守るなど実用性も高いんです。しかもこちらの住宅、実はお寺の住職が住まう庫裡。庫裏のスタイルも時代で変わっていくようです… !
クレジット: gen inoue