木の温もりに包まれて磨かれる感性!アトリエのある画家の家

K.Yokoyama K.Yokoyama
K氏のアトリエ, 塔本研作建築設計事務所 塔本研作建築設計事務所 Salle multimédia originale
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今回ご紹介するのは、クライアントさんが画家ということで、建物に住居とアトリエがある住まいです。敷地が住宅地にあるため様々な工夫を凝らした結果、コンパクトながらも個性的で快適な家が出来上がりました。作品制作のためのアトリエも、木の柔らかさが心地いい素敵な空間に仕上がっています。このアートな感性が磨かれる画家の家を手掛けたのは、京都を拠点に活動する塔本研作建築設計事務所です。一体どんな様子になっているのでしょうか?さっそく詳しく見て行きましょう!

写真:平井美行/平井美行写真事務所

住宅地の中で目を引く個性的な形

住まいのロケーションは京都。敷地は間口が狭く、南北が隣家に挟まれているというシチュエーションにあります。そしてこちらは道路に面する住まいの外観です。クライアントさんご夫婦は画家ということで、住まいにはアトリエを必要としていました。その結果、木造の地上2階建ての住まいは、1階が作品を制作するためのアトリエ、2階が住居となっています。白を基調としたシンプルな外壁に、2階バルコニー部分や1階入口のドア、軒裏天井などにアクセントとして木が使われているのがお洒落ですね。建物のフォルムも変則的で、急勾配の屋根が目を引く個性的な家となっています。

シンプルな西側の外観

こちらは西側、道路とは逆側から見た住まいの様子です。住まいの両サイドは密接して隣家に挟まれているのがこちらから見てもよく分かりますが、住まいの道路側とこの西側にはいくらか空間に抜けがあるのが分かります。外観は道路側と比べるとシンプルなデザインですが、手すり部分に木が使われたバルコニーが、デザインのアクセントとなっています。また、こちらからも急勾配の屋根がうかがえて、住まいの目印となっています。

広々とした1階のアトリエ

こちらは、1階のアトリエスペースの様子です。住宅地にアトリエのある住まいを持つことはなかなか難しいことだとは思いますが、ここは広々としていて完成作品のストックや作業中の道具等を置くスペースも十分にあります。木がふんだんに使われた室内は、温かい雰囲気に包まれていて目にも優しく、また安心感がありますね。この静かで落ち着く環境の中、集中して作品制作に励むことが出来そうです。

トップライトの光が降り注ぐビング

壁・天井・床全てに木が使われたシンプルな作りのリビング。外から見えた急勾配の屋根の部分が、この高くなったリビングの天井にあたります。木材の色や模様などの素材感をダイレクトに感じる部屋となっており、トップライトから降り注ぐ光がさらにこの空間を美しく照らします。完成した作品を飾ることも出来そうですね。無駄なものがなく、でも自然の優しさを感じるこの空間は、アートの感性が磨かれるのには最適なリビングと言えるのではないでしょうか。

明るいダイニングキッチン

こちらはダイニングキッチンの様子です。リビングと比べると開口部が多く、明るくオープンな雰囲気となっています。また、キッチンからはバルコニーにも直接出ることが出来るようになっています。作品制作に疲れたら、アトリエから2階にあがって休憩したり食事を楽しんだり、ホッと一息つくのもいいでしょう。バルコニーに出て外の空気にあたることで、気持ちの切り替えも出来そうですね。

体と心を休める寝室

こちらは、寝室の様子です。作品制作で疲れた後は、この木の柔らかいぬくもりに包まれた空間で、ゆっくりと心と体を休めます。住まいにいくらアトリエがあったとしても、クリエイティブな感性が刺激されたり、逆に頭をからっぽに出来るような空間がないと、創作活動は難しいもの。その点、この住まいは普通の住宅地に建っているにもかかわらず、自分に向き合い制作に熱中できる環境が整えられていると感じられます。室内はナチュラルで優しく、外観はクールでモダン、という雰囲気のコントラストもユニークな住まいです。

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