モダニズムを住まいに取り入れよう

Aya F. Aya F.
落合のコートハウス 6テラス6ガーデン, 株式会社 安井秀夫アトリエ 株式会社 安井秀夫アトリエ Espaces commerciaux
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モダニズムは、20世紀初頭に始まった建築様式。欧米のそれまでの装飾過多なデザインから、機能的でシンプルなデザインへと移行した動きのことです。何処かそっけないようでありながら、時代を超えても廃れることのないモダニズムのデザインは、今日でも広く人々に愛されています。今回は、そんなモダンさが感じられる家づくりについて考えていきます。ずっと飽きない家にするためにも、いろんな取り入れ方をしてみたいですね。

モダニズムを感じる家

モダニズムの家、と聞いて思い浮かべる形って、どんなものでしょうか。時代的に見ると、ヨーロッパの伝統的な装飾をあちこちに用いたデザインの建建物から、徐々に飾りをそぎ落としたものへと移行してきました。その中でたどり着いたのが、建築資材の素材感をむき出しにした箱型のデザイン。こちらは沖縄の建築家・株式会社クレールアーキラボの手がけたお宅です。打ちっぱなしコンクリートの箱が積み重なったような形状は、まさにモダニズムを体現しています。

リビングをシンプルに飾る家具選び

homify Salon industriel Cuir Gris Canapés & Fauteuils

素っ気ない印象を持たれがちなモダニズムインテリアですが、家具やアクセサリーなどによっても空間の雰囲気に変化を付けることができます。むしろ、シンプルなデザインの空間だからこそ、取り入れるもので変化がつけやすいとも言えますね。こちらのリビングは、まさにホワイトキューブとよべそうなシンプルな空間。ソファにはル・コルビュジェのデザインの黒い革のもの。メタルのフレームが目を引きます。壁にはアクセントとして赤とブルーの絵。空間にあたたかさが生まれます。

Photo: Lennart Wiedemuth

グリーンを取り入れてあたたかさを

モダニズム建築は、箱を積み重ねたような形のものが多く見られます。色も白や黒、グレーなどのモノトーンなものが多く用いられるため、場合によっては寒々しく感じてしまうことも。クールなデザインの建物でも、あたたかさを感じられる住環境づくりを目指すのであれば、自然を感じるような色を取り入れていくことをおすすめします。例えばこちらのお宅の中庭では、あちこちに植物が植えられており、硬く感じられがちなモダンな外壁に柔らかさがもたらされています。

ガラスファサードでモダンに

モダニズムの建築様式で、特に取り入れられるようになったのが、コンクリートやメタル、ガラスといったその当時の新しい技術をもって、充分な強度を実現できるようになった素材。1851年のロンドン万博におけるクリスタル・パレスに端を発したことは、よく知られている通り。ここ数十年では、素材の強度や性質の向上があり、総ガラス張りのファサードを持った家なども作れるようになりました。こちらのお宅のように、景色の良い立地では、ガラスのファサードが特に気持ちよさそうです。

機能的なキッチン!

20世紀初頭からのライフスタイルの大幅な変化に伴い、機能的なデザインの家づくりはどんどん加速してきました。特に大きく変化があったであろう場所がキッチン。いろんな家電や設備の発展に伴い、機能性を重視した形へと変わり続けています。こちらのお宅では、II型のアイランドキッチンが取り入れられています。必要なものが必要な場所に収められ、取り出しやすくデザインされており、見た目にもすっきりと美しいですね。

Photo: Ippei Shinzawa

和の空間もモダンに

元々モダニズム建築は、日本の伝統建築にヒントを得て発展してきたといわれているため、和室にはモダンな要素はごく普通に盛り込まれていると考えられます。とはいえ、最近の住宅事情の変化に伴い、和室はその形を変化させてきています。こちらの和室では、畳の敷き方も伝統的な形とは異なり、奥の床柱や梁なども、よく見ると鉄鋼製の柱のようなデザインです。伝統的な形を踏襲しつつも、素材や形に変化を付けることで、和モダン空間を実現しています。

Photo: イクマサトシ(Techni staff)

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