癒しが散りばめられた「暖海の家」

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暖海の家 (だんかいのいえ), 株式会社 U建築研究所 株式会社 U建築研究所 Maisons modernes
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今回紹介するのは和歌山県に拠点を置くU建築研究所が手掛けた「暖海(だんかい)の家」です。敷地があるのは黒潮躍る紀伊半島南端の高台。眼下に太平洋を臨む絶好のロケーション、年間を通して温暖な気候という恵まれた条件に建てられたこちらの住宅、キーワードは”癒し”です。さっそく見ていきましょう。

外観

白い直方体と壁で構成された外観です。閉じられた部分と中央玄関のガラスの吹抜け部分とのギャップが魅力的。この玄関上部は建物の左右をつなぐ廊下になっています。外には開かれながらもルーバーによって視線は遮られています。道路に面した北側が閉じられている分、南側は大きな開口部で光をたっぷり取り入れます。

水盤のある玄関

こちらの住宅の大きな魅力のひとつがこの玄関ホールです。玄関を入ったゲストの目に飛び込んでくるのは、吹抜けの大空間とガラスの壁の向こうにある水盤。高く広がる青い空をバックに、水をたたえた水盤に落ちる雫の音、静かに広がっていく水の環がゲストを日常の喧噪から切り離します。玄関はゲストにとっても住み手にとっても、住宅において一番最初に足を踏み入れる場所。単に靴を着脱する場所ではなく、ファーストインプレッションを与える場であり住宅の顔なのです。このようにゲストを気持ちよく迎え入れる演出ができれば、毎日の帰宅が楽しみになるような癒しの家作りにつながります。

リビング&ダイニングルーム

吹抜けのあるリビングは真っ白い壁、ガラス、質感豊かなフローリングというシンプルモダンな空間。カウンターも兼ねたアイランドキッチンはダークトーンの石材でリッチな印象です。子どもが寝静まった夜、夫婦だけでグラスを傾けるのに最適なホームバーにもぴったり。二階のガラスの手すりの向こうには子供部屋が配されており、吹き抜けを介してお互いの気配を感じ取ることができます。まだ小さな子どもたちの声を聞きながら、時には手すり越しに会話しながらも家事ができて安心。

気持ちのいいバスルーム

この住宅のもう一つの大きな魅力がこちらのバスルームです。パウダールームと一体となっており、ガラス張りの浴室はさらに広々と開放的な印象。三方向がガラスの上、さらに天窓もあるのでまるで露天風呂のようにも感じる開放感です。ウッドデッキから外に出ることもでき、バスタブにはジェットバス、防水テレビも設置されたお風呂好きにはたまらない仕様です!

癒しの坪庭

そしてバスルームに隣接しているのがこちらの坪庭。このアングルで見るとまるで植物に埋もれながら湯に浸かっているようですね。そしてその植生の間に灯るほのかな明かりがリラックスした時間を演出します。昼間は青い空に流れる雲を、夜は星の輝きを眺めながら湯に浸かる。慌ただしい日常のストレスを忘れさせ、心の底からのリラックスを与えてくれるこのバスルーム、ついつい長湯になってしまうのも分かりますね。

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