リビングは、家の中でも長く過ごす空間。だからこそ、インテリアやカラーコーディネートにはこだわりたいですよね。色には人の心理に働きかける作用があるため、空間づくりの際には、用途によっても使い分けたいところ。今回は、リビングインテリアのカラーコーディネートについて、例を挙げて考えていきます。今まで思いつかなかったような、意外なアイデアが見つかるかもしれません?!
リビングコーディネートを考えるにあたり、最初に決めなければならないのが、インテリアの方向性。部屋の位置によっても、日当たりが変わりますし、おのずと空間の色合いも暖色と寒色系のどちらがよいかが変わってきます。こちらのリビングは、寒色でコーディネートされています。黒っぽい色でまとめられた空間では、ゆったりとくつろげる反面、寒さを感じやすいといいます。こちらのように、肌触りの良さそうで色の淡いラグなどを組み合わせることで温かみが生まれますね。このカラーリングに間接照明を取り入れることで、ゴージャスな印象のインテリアに。
緑色は安心感を得られる色。リラックスしたい寝室やくつろぎたいリビングにおすすめだそうです。ただ、こちらのような濃い緑は鎮静作用が強すぎることもあるため、他の色との組み合わせで緩和させることが必要かもしれません。淡いグレーに明るい色のラグ、ウッディテイストを加えることで、部屋に明るさが加わり、ナチュラルな雰囲気になりますね。壁に掛けられたモノクロの写真も、壁の色を少し抑える役割をしてくれています。
真っ白な壁に真っ白な家具。清潔感が溢れるとともに、窓やテーブルのスケルトン感が加わって近未来的な印象にも思えます。こちらは東京の建築家・SHSTTの手による印旛のスタジオ。内装のすべてを白で統一したモダンな空間です。直線的に構成されたホワイトキューブの建物ように思われがちですが、外観はブラックキューブ。外から見ると、そのコントラストが見事です。無機質な印象にもなるため、生活感を感じさせない部屋を作りたい方にはおすすめかもしれません。
北欧風のインテリアでは、ウッディテイストとポップな色合いとを組み合わせることがよくあります。木の質感を多用すると、それだけで温かみのあるお部屋が作れますが、そこに色合いが加わると、気持ちも明るく軽やかになりますよね。お好みの色をいろいろなところに取り入れるのもよいですが、楽しさを強調したいのであれば、いろんな色を小さめの面積で使うことをおすすめします。こちらのように、ソファに青、ベンチに赤、さらにカラフルなラグを取り入れていますが、ごちゃごちゃした印象にならないのは、コンパクトに抑えているから。クッションカバーを変えることでも、ずいぶんとお部屋の雰囲気が変わります!
ベージュや白、グレーといった色合いは、いろんな色との組み合わせが可能です。こちらの空間では、アースカラーを基調として色を組み合わせています。どこかぼんやりとしがちな色合わせの中に、黒や水色のクッション、そして植木の緑を取り入れることでよりまとまりのある空間づくりができていますね。ポイントとして白をあちこちに配置することで、明るさを感じられるリビングになっています。
赤は見る人にパワーを与えてくれる色。強い興奮作用があるらしいため、用いる場所や面積には気を付けたほうがよさそうです。また、体温を上げる働きがあるため、北向きの部屋や冷え性の方には取り入れるといいかもしれません。こちらのリビングダイニングでは、ポイントカラーとして赤が取り入れられています。会話が弾む色が身近にあるため、そこに暮らす人達の団欒の場にはピッタリですね。白を基調とした空間に小さな面積で取り入れられているため、バランスもちょうどよい感じです。
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