中庭が生み出す心地良い住まい

インナーコートのある家, BDA.T / ボーダレスドロー BDA.T / ボーダレスドロー Balcon, Veranda & Terrasse modernes
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家を建てると多くの問題に直面するでしょう。その1つは家の立地かもしれません。幹線道路や多くの人が訪れる施設が家の近くにあれば、家の前を多くの人が行き交うことになります。そうなると家の周辺が騒がしかったり、家の中を見られてしまうこともあるでしょう。そのためプライバシーを守りにくく、落ち着かない家となってしまう可能性があるのです。そこで紹介したいのは、人通りの多い立地でもプライバシーを守り落ち着くことができる家です。それを手がけたのは建築事務所ボーダレスドロー。どのような家となったか早速見てみることにしましょう。

駐車場に面した敷地

今回家が建てられたのは宮崎県の住宅地の一角。その敷地には問題がありました。それは家が駐車場に面していること。一面だけでなく2面も面しているため、敷地はまるで駐車場に囲まれているかのようです。そのため駐車場を利用する人の出入りが多く、プライバシーを守りにくく落ち着きにくい家となる可能性がありました。本住宅は、そんな問題を解決して心地良い暮らしが送れるように考えられたのです。

オブジェのような外観

家を遠くから眺めると、驚かされることになるでしょう。敷地にあるのは箱状の建物。表から見ると、玄関以外には窓がありません。見えるのは黒色の外壁と、そこにアクセントを与える白色のラインのみ。そのため、まるで美術作品のようなオブジェにも見えます。もちろん家の中の様子はうかがうことはできず、プライバシーはしっかりと守られています。このような外観からは敷地が抱える問題に対応した家であることがわかるでしょう。

ナチュラルな印象を与える内部空間

建物は黒色の外壁に覆われていますが、対照的に室内には白色にまとめられた空間が作りだされています。キッチン、リビング、ダイニングが一体となったLDKでは、木の素材を活かした家具や棚が配置されて、ナチュラルな印象を生み出しています。暖かな印象を与える木を活かした家具などは心地良い空間を演出してくれるでしょう。そして家族が気軽に集まれ、食事や団らんの時間を気持ち良く送ることを可能にしてくれるのです。

開放的な中庭

本住宅には庭などが無く、また外壁には窓も見られないため、閉鎖的な空間であると思われるかもしれません。ですが、開放的な空間を生み出しているのです。それは家の内側に作られた中庭。それは建物に囲まれているため、外からはわかりませんが、家の中心部分に広がっています。ウッドデッキが取り付けられており、家の中から気軽に出られるようになっています。このような空間であれば、外からの視線を気にする必要はありません。もちろん駐車場を出入りする車も気にしなくてよいため、子供にとっては絶好の遊び場となるでしょう。

中庭とLDKの一体化

中庭は様々な役割を果たすことになります。それはLDKと一体化すること。ウッドデッキは家の床と同じ高さとなっています。その間にあるのはガラス戸。それを開けてしまえば、家と中庭を隔てるものはありません。そのため中庭がLDKの一部であるように感じられるでしょう。また天気が良ければ、中庭をLDKの延長としても使うことができます。そのため住まいの空間が屋外と繋がり、広がりを感じさせます。そして窓が少なく外との繋がりの少ない家に開放感をもたらすことになるのです。

明るく心地良い住まい

建物は外に面した窓が少ないため、家の中が暗くなってしまう可能性があります。ですが、ここでも中庭は大きな役割を果たすのです。中庭は屋根がないため、そこには太陽の光が注ぎ込みます。本住宅ではそんな光を取り込みます。そのため外壁に窓が少なくても、家の中は明るく心地良さを感じることができます。このように本住宅では、中庭を作ることで心地良い空間を生み出しているのです。こんな家であれば、駐車場が横に合っても、外からの視線を気にせず、落ち着いて暮らせるに違いありません。

【中庭については、こちらの記事でも紹介しています】

※ 中庭の上手な使い方まとめ集  

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