キッチンデザイナーが教えます!あなたにぴったりな1列型キッチンのデザインとアイデア

Y Matsui Y Matsui
O-HOUSE, .8 / TENHACHI .8 / TENHACHI Cuisine originale
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1列型キッチンは比較的省スペースで設置できるレイアウトパターンのひとつで、限られた広さを開放的に使いたいときによく用いられます。1列型キッチンには壁に向けて設置するウオール型、壁から突き出すようなレイアウトのペニンシュラ型、壁から独立したアイランド型があります。今回はウオール型の1列型キッチンを集め、デザインや機能についてご紹介していきます。

1列型キッチンのタイプ

1列型キッチンのタイプには、大きく分けてオープン型とクローズ型があります。リビング・ダイニング・調理がひとつの空間で行われるオープン型の場合は、子どもの様子を見たり、家族とコミュニケーションを取りながら料理したい方、気のおけない友人が多く、大勢でキッチンに立ちたい方に向くレイアウトといえます。

クローズ型の1列型キッチンは調理に集中できるので、料理好きな方に向いています。また煙や臭気、音が他室にもれるのが苦手だったり、キッチンを他人に見られたくない方にも適しています。その反面、料理をする人が孤立してしまうことも。壁面の色や他室との行き来のしやすさなどにくふうし、明るさを感じさせるのもよいですね。

キッチンのレイアウト

1列型キッチンのレイアウトで注意したいのは、キッチンの間口を長くし過ぎないことです。調理作業のしやすさをチェックする方法に、冷蔵庫・コンロなどの加熱調理機器・シンクの位置をむすぶ「ワークトライアングル」という考え方があります。この三角形の辺の合計が3.6m~6mになるのが適当とされています。

1列型の場合、調理作業は三角形ではなく直線上の行き来になるので、直線があまり長いと使いづらく、疲れやすくなります。1列型キッチンの長さは2.7mが適当とされ、3.6mを超えると使いにくくなります。

キッチンと広さの関係

長方形の空間では短辺方向にレイアウトされることの多い1列型キッチンですが、壁の長辺方向に設置し、机や棚など他の家具と向きをそろえて並べるプランもあります。


*キッチンのレイアウトに関する記事はこちらにもあります

成功するキッチンレイアウトは、冷蔵庫の配置にあり!家事効率を上げる15のポイント

こちらはキッチンと床材に同じウォルナット材を用いています。空間の中である程度のボリュームを占めるキッチンと床の素材をそろえると、まとまりのある、洗練された空間になりますね。

キッチン・ダイニング・リビングの関係

冷蔵庫、シンク、コンロが一直線上にならんだ壁付きの1列型キッチンは、4畳半のスペースで独立型のキッチン、8畳あればダイニングテーブルを置いてダイニングキッチンとすることができます。8畳のDKでは配膳スペースがあると作業効率が上がります。

14畳の広さがあれば、1列型キッチン・リビング・ダイニングの機能をコンパクトにまとめたLDKとすることができます。

色と素材

小さなスペースに設置することの多い1列型キッチンには、空間に圧迫感を与えない色を選ぶとよいでしょう。キッチンの面材や冷蔵庫は白、換気扇やコンロはシルバーとすると、清潔ですっきりとした印象のキッチンになります。

天然素材にこだわったキッチンは、ともすれば小さなスペースを暗くしがちです。壁などのベースカラーに白を用いることで、ナチュラルな雰囲気を保ったまま、明るいキッチンにすることができます。

キッチンにはおしゃれで機能的であるだけでなく、いつも清潔にしておくことも求められます。スタイリッシュなデザインのステンレス製キッチンは手入れがしやすく、耐久性にもすぐれています。人の目に触れやすい1列型キッチンなら、お掃除は苦手という方でも常にきれいにするのが習慣になるかもしれませんね。


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